検査部


【病理診断標本作製】
手術・内視鏡検査および解剖等で採取された組織を、顕微鏡でくわしく観察するための標本を作製します。組織の種類や診断目的に応じて様々な染色を行います。当院病理診断科では2名の病理専門医が病理診断を行っております。


※乳腺針生検:エコー等でしこりを認めたら、乳腺組織の一部を専用の針で採取して性状を調べます。
左:ヘマトキシリン・エオジン染色 右:免疫染色
ヘマトキシリン・エオジン染色 免疫染色
核は紫、細胞質はピンクに染まります。
紫色の核が集まって特徴的な構造が見える乳がん組織です。
茶色に染まる部分が陽性です。4種の染色の反応強度や陽性細胞の比率によって乳がんの治療方針が変わります


※腎生検:細い針を使って太さ1mm程度の腎組織の1部を採取し、1-2μm厚薄切片を作って様々な染色を行います。
左:PAS染色 中央:PAM染色 右:蛍光染色(IgG)
PAS染色 PAM染色 蛍光染色
【術中迅速病理診断標本作製】
術中迅速病理診断標本作製

手術中に腫瘍組織の良性・悪性等の決定や、がんの転移や取り残しの有無を30分以内で確認します。組織を急速に凍結し、組織凍結ミクロトームを使って迅速病理標本を作製します。組織の代わりに細胞を採取して迅速細胞診標本を作成することもあります。






【細胞診検査】
エコー・CT・触知等でしこりや腫れものが観察された場合、細い針を刺して細胞を採取してがん細胞の有無を顕微鏡で調べる場合があります。がん細胞は尿や痰や分泌物に混じっていることもあります。細胞はがんだけでなく様々な疾患・感染症で特徴的な形態に変化することがあります。細胞検査士は、このような異常細胞を探し出し、病理専門医(細胞診専門医)が診断します。
左:良性細胞(子宮頸部擦過) 中央:喀痰中のがん細胞 右:尿中のがん細胞
 良性細胞(子宮頸部擦過) 喀痰中のがん細胞 尿中のがん細胞

【病理標本の取り扱いについて】
患者さんから採取された組織やご遺体から剖検によって採取された組織は、病理診断後、
最低5年間保存し、患者さんの診療に必要な場合は、再度検索が可能にしています。また、当院規定の保存期間後は丁重に火葬に伏されます。ただし、病理診断時に作製されたガラス標本やパラフィン(蝋)に埋め込まれた組織の一部は、後日病気が再発した場合の比較や類似疾患との比較のために、半永久的に保存されます。
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