臨床研修



初期臨床研修プログラム

【プログラム名】
製鉄記念八幡病院初期臨床研修プログラム

【プログラムの目的と特色】
○目的
臨床医あるいは専門医にも必要な基本的診療知識、技能、態度、科学的な考え方を身につけ、全人的な医療を行うことのできる心豊かな医師を育成する。
○特色
当院は、百余年の長い伝統で培われた地域の人々の厚い信頼を支えとして、つねに「優しい心」と「先進的かつ確かな技術」で地域医療に貢献することを目標としている。地域医療支援病院・開放型病院・救急告示病院であり、地域の中核的医療機関としての役割を果たしている。 29の診療科に集中治療部(熱傷室を含む)と腎センター、脳卒中・神経センター、がん診療センター、緩和ケア病棟を有しており、研修にあたっては日常的な疾患から稀有な疾患に至るまで数多くの症例を経験し、プライマリ・ケアにおける対応を修得するとともに、高度医療や終末期医療についても学ぶことができる。さらに地域の中小病院もしくは診療所における第一線の医療や在宅医療の現場にも接する。 当院は内科学会や外科学会をはじめ主要学会の教育施設でもあり、多数の専門医・指導医を擁しているので、将来の専門医資格の取得を視野に入れた研修が可能である。学会発表などの学術活動についても積極的に支援し、生涯学習の態度や深い洞察力を身につけることができるよう指導している。またIT化を推進し、医療の標準化、診療情報の共有化につとめている。NST(栄養サポートチーム)、術後疼痛緩和チームなどチーム医療にも病院全体で取り組み、質の向上をめざしている。 とりわけ医療安全対策については,オリエンテーション時はもちろん、研修開始後も医療安全管理者とプログラム責任者の指導のもと、研修医を対象として毎月1回の事例検討会・勉強会を行い、教育を継続している。 当院での臨床研修は、幅広い知識と技術を身につけた心豊かな臨床医・専門医、さらに臨床研究者としての土台作りに十分役立つであろう。

【研修実施責任体制】
統括責任者 土橋 卓也(製鉄記念八幡病院病院長)
プログラム責任者 東 秀史(製鉄記念八幡病院副院長)

【研修施設】
基幹型病院 社会医療法人 製鉄記念八幡病院
協力型病院 医療法人翠会 八幡厚生病院(精神科)
独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院(産婦人科)
研修協力施設 医療法人 住田病院(精神科)
社会福祉法人 新栄会病院(地域医療)
益田内科クリニック(地域医療)
医療法人 諸富医院(地域医療)
学校法人 産業医科大学病院(産婦人科)

【研修の概要】
(1)オリエンテーション
研修に先立って、診療の基礎、電子カルテシステム、病棟・外来業務、医療安全管理、院内感染予防、救急医療、基本的検査・処置、院内各部門の業務、保険診療、地域医療、接遇、チーム医療、就業規則など、2年間の臨床研修の基礎となる項目についてオリエンテーションを行う。期間は約1週間の予定。

(2)研修分野と研修期間
必須科目    内科、救急、麻酔科、地域医療、外科、小児科、産婦人科、精神科
選択科目   院内各診療科
       および独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院(産婦人科)
       八幡厚生病院(精神科)
1年目は内科6ヶ月、外科3ヶ月、救急医療3ヶ月を、2年目は地域医療・小児科・産婦人科・精神科を各1ヶ月ずつ、選択科を8ヶ月ローテイト研修する。なお、内科・外科・救急医療・小児科・産婦人科は製鉄記念八幡病院で、地域医療は新栄会病院、益田内科クリニックもしくは諸富医院で実施する。また、2年目の産婦人科1ヶ月の間に産業医科大学病院で数日間周産期・産婦人科医療の現場を経験する。 精神科は住田病院で研修を行う。選択科目は、院内各診療科および独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院(産婦人科)、八幡厚生病院(精神科)とする。ただし、院外での選択科目の期間は1ヶ月間までとする。(すなわち独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院産婦人科1ヶ月間、または八幡厚生病院精神科1ヶ月間)
内科 1年目に6か月間の研修を行う。当院の内科系診療科としては、消化器内科・呼吸器内科・循環器内科・脳血管内科・腎臓内科・糖尿病内科・心療内科をローテート研修し、到達目標の達成につとめる。
外科 1年目に3ヶ月間、消化器外科・呼吸器外科を中心とした研修を行い、研修目標の達成につとめる。
救急 救急・集中治療部で3ヶ月間の研修を行う。頻度の高い救急疾患について学び、それらのプライマリ・ケアを中心に救命・救急処置について研修する。重症患者の全身管理については集中治療部、挿管等の救急医療に必要な技術については麻酔科でも研修する。2年間の研修期間中は上級医のもとで当直業務(1ヶ月間に約4回)に従事し、救急医療の実際を経験する。
地域医療 2年目に1ヶ月間研修する(新栄会病院、益田内科クリニック、諸富医院で併せて1ヶ月間研修)。第一線の地域医療を学ぶ。
小児科 2年目に1ヶ月間研修を行う。病棟・外来において上級医とともに診療に従事し、初歩的診察、基本的臨床検査の選択と解釈について研修するとともに、小児保健についても学ぶ。
産婦人科 2年目に1ヶ月間研修を行う。その間の数日間、産業医科大学病院で周産期・産婦人科医療の現場を経験する。
精神科 住田病院において、精神科医療についての研修を2年目に1ヶ月間行う。プライマリ・ケアに必要な精神科診療能力を修得し、身体疾患で治療中の患者に発生する精神科的問題の解決方法を知る。
選択科 研修目標の達成・充実のため、2年目に院内各診療科(内科(消化器内科・呼吸器内科・循環器内科・脳血管内科・腎臓内科・糖尿病内科・心療内科)、外科、整形外科、脳神経外科、麻酔科、耳鼻咽喉科、眼科、皮膚科、泌尿器科、形成外科、放射線科、小児科、産婦人科、病理診断科、緩和ケア外科)および独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院(産婦人科)、八幡厚生病院(精神科)を選択研修する。
ただし院外での選択研修は、独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院または八幡厚生病院のいずれかで1ヶ月間までとする。この期間は、目標未達成の病態や疾患について経験できるよう配慮する。また、選択研修にあたっては将来の専門性も考慮し、希望診療科とも協議したうえで決定する。希望者数や診療科の事情により、希望どおりとならないこともある。研修期間は一診療科あたり最低1ヶ月間とし、合計8ヶ月間とするが可能な限り本人の希望を尊重し、柔軟に対応する。
その他 @臨床病理カンファレンス(CPC): 研修医は1ヶ月に1回開催されるCPCに出席し、レポートを作成しなければならない。
Aその他:院内で行われる医療安全対策研修会(年2回)、感染防止対策研修会(年2回)、医療倫理研修会、院内集談会には必ず出席する。
B2年間の研修中に学会発表を行うことができるよう努力する。

(3)ローテーションの例(各年次でのローテーション順について変更がありうる)

2016年4月〜
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
内科 救急 外科
2017年4月〜
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
小児 産婦 選択 地域 選択 精神 選択

【研修の評価と修了認定】
研修医は病歴や手術の要約を作成するとともに、自己の研修内容を記録、評価する。指導医は研修分野毎に研修医の観察・指導を行うとともに目標達成状況を把握し、評価する。なお評価はオンライン評価システムであるEPOCをもちいる。2年間の全プログラム修了時に、研修管理委員会において総括評価が行われ、研修修了証を交付する。