子宮がん検診


産婦人科部長 林 嘉信

現在、日本では年間約15,000人の女性がかかり、約3,500人の方が亡くなっている子宮がん。最近では、20歳〜30歳台の若い患者にも増えていると言われています。あなたを守るために、そして家族を守るために、子宮がん検診を受けましょう。

産婦人科部長 林 嘉信



【子宮がんはおとなしいうちに】
子宮頸がんは、子宮の入り口にできるがんで、初期にはほとんど症状がなく、自覚症状が現れた段階では、すでに進行している場合が少なくありません。上皮内がんなどのごく初期のがんや異形性と呼ばれる前がん病変の場合は、子宮を残して治療することも可能です。
しかし、発見が遅れると、子宮を失うばかりか、命に関わることにもなりかねません。とにかく、症状がないうちに子宮頸がん検診を受けることが大切です。検診では、子宮の入り口にあたる頸部からブラシや綿棒で細胞を採取し、顕微鏡で検査を行います。


【子宮がん検診は20歳から】
北九州市の例にとりますと、市内に住む20歳以上の女性を対象者として、「子宮頸がん検診ステッカー」の貼ってある医療機関で行われています。検診受診料は1,000円です。当院を含む総合病院は、検診の実施機関にはなっていません。
日本の子宮頸がん検診受診率は、約20%と諸外国に比べて低いため、これを50%にあげることを目標として、平成21年度は一定の年齢の方(20・25・30・35・40歳の方)に対して、「子宮頸がん検診無料クーポン券」の配布が行われました。平成22年度以降もこの事業の継続が望まれます。不明な点がありましたら、各区役所の生活支援課にお問い合わせください。


子宮頸がんになっても初めのうちは自覚症状がありません。
※子宮頸がんのT期は、軽い方からTa期、Ta2期、Tb1期、Tb2期に分類される。FIGO分類を基に作図。
子宮頸がんは発見が早いほど治療の効果が期待できます。
※子宮頸がんのT期は、軽い方からTa期、Ta2期、Tb1期、Tb2期に分類される。
子宮頸がんは20〜30代の若い女性で発症率が高いのが特徴です。
※国立がんセンターがん対策情報センター、人口動態統計(厚生労働省大臣官房統計情報部編) 1)2008年人口動態統計(厚生労働省大臣官房統計情報部編)より算出
20代の女性の子宮頸がん検診受診率が特に低くなっています。
※厚生労働省:平成19年国民生活基礎調査


資料協力:グラクソ・スミスクライン株式会社

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